市川海老蔵展
日本橋高島屋で開催されている「市川海老蔵展」を見てきました。
衣裳、舞台写真、舞台映像、インタビュー映像が主に展示されていました。
代々の市川團十郎ゆかりの品などがもっと展示されているのかと思っていましたが、そういうものは少なめでした。十代目團十郎関連の品がいくつか見られたのが珍しい感じでした。
むかし、国立劇場の資料展示室で「市川団十郎展」をやったことがあると思いますが、代々の團十郎の書や画が展示されていて、俳優でありながら書や画にも秀でているという「文化人としての多面性」を感じることができました。むかしの国立劇場の資料展示は豪華だったんですよね。いまは予算を削られ、すっかりしぼんでしまって・・・。
むかし、江戸東京博物館で十二代目市川團十郎丈の講演会があったのですが、代々の團十郎が書、画、俳句、漢詩などの英才教育を受けていたという話題になり、聞き手が「そんなにたくさん、大変なんですね」と言ったところ、團十郎丈は「そんなのは普通じゃないですか」と話していらっしゃいました。團十郎が大変なのは普通のことなんですね。
ところで、いまの海老蔵さんも、そのような英才教育を受けたのでしょうかねえ?
展示会場で流された映像の中に、花火を借景として海老蔵さんが立ち廻りをする野外公演の映像がありました。次々と打ち上げられる花火の中に、市川家の紋である「三升」をかたどった花火があって、驚きました。四角い花火って、どういう仕組みになっているのだろう?しかも、四角形の一角からその対角に向かって色を変えながらキラキラと輝いていくという、見事な花火でした。すごい。
展示会場に掲出されていた代々の團十郎の錦絵は、複製画に見えたのですが、どうなのでしょうか。
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