5月文楽公演 第2部
5月文楽公演 第2部
2008年5月13日(火)16時 国立劇場小劇場
「心中宵庚申」
●私はおそらく、平成6年に「心中宵庚申」を見ています。「おそらく」というのは、はっきり覚えていないのです。しかし、緋毛氈の上で心中する場面を覚えているので、たぶん見たのでしょう。そのときは何が面白いのかサッパリ分からなくて、近松の世話物はちっとも面白くない、などと思ったものです。しかし今回見ていたら、娘のことを思う爺さんにすっかり感情移入して、ボロボロと泣いてしまいました。文楽は観客の年齢層が高いですけれども、それは決して悪いことではない。日本という国が、年を重ねてからも楽しめる舞台芸術を持っている、その尊さ、豊かさ。今回、このようなベスト配役で「心中宵庚申」を拝見して、それが私個人の感じ方とピッタリ合ったことを、非常にありがたいことと思いました。一期一会ですね。
「狐と笛吹き」
●歌舞伎で上演したときは、ともね役の福助さんの演技がすっごく面白かったのですが、文楽で見てみたら、とっても気恥ずかしく感じました。出演者の皆様には、お役目ご苦労に存じます。
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