« オペラと小説 | トップページ | 『源氏物語』あれこれ »

2008年10月 7日 (火)

「テネシー・ウィリアムズの世界」新国立劇場演劇研修所

演劇研修所第2期生試演会
「テネシー・ウィリアムズの世界」
(「バーサよりよろしく」「しらみとり夫人」「ロング・グッドバイ」の3本立て)
2008年8月31日(日)14時 新国立劇場小劇場

●入場無料の試演会で、出演しない研修生がロビーで案内係をしていました。

●短い3つの作品が上演されましたが、開演前にあらすじを読んだところ、3つとも貧乏のせいで家を追われる話。何だか似た内容だなあと心配になりました。しかしそれは杞憂で、1つ目の作品は暗く、2つ目は暗い内容をコメディ・タッチに明るく、3つ目は暗い内容ながらも多少の希望を感じさせて…というように、作品ごとの色合いが異なり、楽しめました。研修発表として、よくできた構成だと思いました。舞台装置は簡素ながらも、作品ごとに変えていました。

●「ねえバーサ」というセリフが私には「ねえ婆さん」と聞こえて、年増の娼婦だから「婆さん」と呼ばれているのだろうか…と思っていたのですが、そう言えばタイトルが「バーサよりよろしく」だったんだと気づいたのは、芝居がずいぶん進んだころのことでした。知らない単語を聞き取るのって大変。異人の名前を観客に分からせるのって、大変だと思いました。

●「ロング・グッドバイ」では、芝居の途中で、いきなり場面が過去にさかのぼったり、別の場所に移動したりしていました。他の登場人物は現在を生きているままで(雑誌を読んだりしている)、主人公だけ過去のエピソードにワープしてしまう。死んだはずの人が出てきて、主人公とからんだりしていました。時間や場所を飛び越えるってことを、主に照明の力で行っていました(演技の力ではなかったと思う)。

●出演者では、総じて女性陣が健闘していました。私が1番いいと思ったのは、ジョーの母役の藤井咲有里さん。男性陣は、先々演劇界で生き延びていけるのかな…と一抹の不安が。オペラ研修でもバレエ研修でも、男性の応募者がとても少ないと聞くけれど、演劇はどうなのでしょう。男性はいろいろ足かせがあるのかな…。

●研修修了生の活動報告がロビーに張り出されていました。国立劇場の10月歌舞伎公演に修了生が4名出演するとのことでした。

« オペラと小説 | トップページ | 『源氏物語』あれこれ »

7 その他の舞台」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« オペラと小説 | トップページ | 『源氏物語』あれこれ »