ブロードウェイミュージカル「HAIR」
渋谷ヒカリエの11階、シアターオーブにて、ブロードウェイミュージカル「HAIR」を見てきました。
シアターオーブは初めて行ったのですが、ミュージカルをやるにはかなり大きな劇場ですね~。11階ということで、帰りは混雑するのかなと心配だったのですが、大きなエレベーターがあって、ストレスなしに帰れました。
座席はわりとゆったりしていました。私は発売初日に1階8列目の席を取ったのですが、ここは7列目まで段差がないんですね。それで、8列目なら見やすいかなと思ったのですが、段差と言ってもほんのわずかで、前が背の高い人だったため、とても見づらかったです~。7列目の人なんて、どうなっちゃうんだろう・・・。座席が千鳥配置になっているのですが、フラットな客席で千鳥に配置すると、かえって見づらくなるんじゃないかと思いますね。前の人の頭の隙間がなくなって。(頭だらけ)
まわりじゅう招待客みたいでした・・・。しくしく。
なぜ分かったのかと言うと、「この席って買うと12,000円もするんだって」「〇〇さんは自腹で買ったんだって、かわいそう~」などのような会話がまわりで交わされていたから。
しくしく。
私は10代のころから、この「HAIR」というミュージカルに興味を持っていました。というのも、私はユーミン・ファンなのですが、ユーミンの自叙伝にこのミュージカルのことが出てくるんですね。ところが見る機会がなく、数年前にやっとDVDで映画版を見ました。
今回は舞台ということで、楽しみにしていました。
想像はしていたのですが、映画とは全然違う内容でした。映画では歌われなかった曲もたくさん出てきましたし、映画とは別の役が歌っている歌もたくさんありました。
「コーラス・ライン」も、「レント」も、映画は舞台と全然違っていた。
おそらく、アメリカのミュージカル関係者は、
①ヒット・ミュージカルを映画化したいという欲望がある。
②映画を、舞台と異なるものにしたいという欲望がある。
①の気持ちは分かりますよね。ミュージカルって、上演されなくなってしまうことが多いし、形に残しておきたいのでしょうね。逆に、上演がずっと続いているミュージカルは、なかなか映画にならないですね(?)。
②の気持ちが、今ひとつ理解できない。まあ、映画は舞台で出来ないことが出来ますし、アプローチが違うのかもしれません。
舞台の「HAIR」を見ていて感じたのは、映画よりもストーリー性が薄いということ。映画は一応、ひとつのストーリーとしてまとまっていますが、舞台はもっと断片的。突然歌いだして、突然終わる感じ。
そうだろうなあと思っていたのですが、終わり方も全然違いました。
振付は映画のほうが断然面白いと思う。演奏も映画のほうが素敵。舞台のバンドは古い感じだった・・・。そして、今回の照明はかなり古くさい。こんな照明を見るのは何年ぶりだろう・・・。
歌は、うまい人と、そうでもない人がいた。
かなり卑猥なミュージカルなので、若い女性が見るのはどうかな~。
カーテンコールは写真撮影OKでした。舞台装置は最初から最後まで同じです。(照明で色が変化する)
このミュージカルは、日本人が日本語訳で上演したことがあるんですね。
よく上演できたなあと感心、感心。
どんな訳詞で上演したのか興味がある。
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