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2015年5月31日 (日)

ミラノ

わたくしは昨年の7月にミラノへ行ってきたのです。
その感想を書こう書こうと思っているうちに早くも1年が過ぎようとしています。
まことに月日の経つのは早いものです。

長年、ミラノには憧れの気持ちを持っていました。
イタリアオペラの総本山と言われるスカラ座があるからです。
実際に行ってみますと、イタリアの他の都市と比べて、街の魅力に乏しいと感じました。
観光スポットとしては、ドゥオーモ、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』、スフォルツェスコ城、ブレラ絵画館、ポルディ・ペッツォーリ美術館など、いろいろ見るべきものがあります。
しかし、フィレンツェ、ヴェネツィア、ローマのような圧倒的な街の輝きに比べると、わりかし普通っぽい都市であると感じました。ふらりと立ち寄ったマントヴァのほうが、よほど感動しました。

でもフィレンツェはオペラ発祥の地であるにもかかわらずオペラのための劇場があるんだかないんだか?5月の祭の時期しか公演をしていない?ということは寄せ集め集団??
経営に行き詰ったローマ歌劇場は昨年、座付のオーケストラと合唱団を全員解雇した。
街自体に魅力があると、観光の選択肢として、オペラまで手が回らないのではないかと思うんですね。
そうしてミラノは、オペラであるとか、見本市であるとか、他の都市とは異なる魅力を持っているのでしょう。
つまり、「天は二物を与えず」というのは、人だけではなく、街にも言えるのではないかと思ったのです。そんなにたくさん持てない。

私は2007年くらいから美術館によく行くようになり、月に5つくらいの展覧会を見ますかねえ。まあ東京は次から次へと素晴らしい美術展があって飽きない街ですよ。東京が好きかと訊かれたら、街としては美しいと思わないし、人が多くて不快指数が高いし、マイナスポイントが多いのですが、歌舞伎や文楽や能、オペラやバレエ、美術展などが充実していて全く飽きない、不思議な街だと思います。

それで、美術館には、「頑張っている美術館」と「頑張っていない美術館」があると思うんです。千葉市美術館は、建物が美しくないけれど、企画内容が優れているので、遠方にもかかわらず何度か行ったことがあります。田中一村、伊藤若冲、曽我蕭白など本当に素晴らしい展示でした。生涯忘れ得ぬ最高の美です。横浜美術館は、建物が立派なのに、企画内容はセコいことが多い。完全に千葉市美術館に負けていると思う。
しかし神奈川は音楽に力を入れているし、KAATという劇場もあるし、そんなにたくさん手が回らないのではないかとも思うのでした。仕方がないでしょう。

大阪は人口の多い都市なのに美術館が少ない。劇場やホールも少ない。人口のわりに。
国立文楽劇場と松竹座があるので、東京からたまに行くこともあるけれど、今後はどうでしょうか。
ここ10年くらいで、道頓堀あたりの治安が激しく悪化している感じで、夜は怖くて歩けないレベル。
梅田は綺麗になったけれど、明るい街と暗い街の二極化がますます進行している印象を受けます。
大阪市は文楽への助成を打ち切るそうですが、その分のお金を代わりに何に使うのでしょうか?大阪に他に何かありました?

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