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2018年2月11日 (日)

マリアージュ・アベック・デュー

ハンブルク・バレエ団の《ニジンスキー》2日目を見て来ました。開演前にニジンスキーという人物の解説があり、初日よりも作品の内容が分かりました。初日では、テニスラケットを持って出て来た男は、ディアギレフの「別の恋人」だと思っていたのです。ところがそれはニジンスキーなのであった。
テニスラケットの男だけではありませんが、ニジンスキーが同時に何人も出てきて、ニジンスキーと一緒に踊るというのは、実に不思議な感じでした。
4人で踊っている意味も分かりました。4人でなく5人で踊っている意味も分かりました。でもちょっと解説がないと分からない感じですね。

2日目のニジンスキー役は、椿姫Aキャストでアルマンを踊ったトルーシュ君でした。体は小さいけれど、すごい演技力なんですよね~。演技力と言うか、「嬉しい」とか「不安」とか、「僕は君が好き」「すごく好き」など、大まかな感情を顔で表現することができる人なんですね。私は先代の芝翫さんを思い起こしました。芝翫さんは踊りの名手だったけれど、表情が豊かな人でした。そして「表情で説明しすぎる」「それを顔ではなく体で表現するのが日本舞踊」みたいな批評をよくされていました。でも、そういう批評をされても、芝翫さんは変えなかった。おそらく、役者が踊る踊りは芝居でなくてはいけないという信念があったのではないかと思うのです。

バレエダンサーがニジンスキーを踊るというのは冒険ですよね。オペラ歌手がマリア・カラスを歌うのと同じようなものでしょう。オペラでも《マリア・カラス》なんていう作品をやればいいんですよね。1965年のパリ・オペラ座から始めて、断片をつなぎ合わせる感じで。まあニジンスキーは踊っている映像が残っていないそうですから、録音がたくさん残っているカラスとは違うでしょうけれども。

《ニジンスキー》は《椿姫》と違って、ホリゾント幕をほとんど使っていなかったのですが、代わりに舞台床がいろいろな色の照明に染まり、綺麗でした。あまり席が前過ぎると床が見えませんし、ちょっと後ろの席のほうが作品の良さが分かるかも。

両腕で作った輪っかは、神を抱いているんですかね。他に抱く人がいなかったんですね。

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