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2019年8月11日 (日)

音の会

国立劇場の「音の会」に行ってきました~。「音の会」と書いて「ねのかい」と読むのです。国立劇場は、歌舞伎に使われる音楽の演奏者を養成していて、「音の会」はその出身者たちの公演なのです。普段は地方〔じかた〕をしている人たちが主役となる晴れ舞台ですね。

お三輪を踊った中村京妙さんが素晴らしかった!これだけ踊り込んだ、ちゃんとした踊りは、今後なかなか見られなくなっていくのではないかという気がします。

私は法政大学の学生の頃、歌舞伎研究会というサークルに入っていたのですが、中村京蔵さんがそこのOBなんです。京蔵さんは、学生の時に『東海道四谷怪談』のお岩様を演じたというので伝説になっているのですが、写真は残っていなかったですね。歌舞伎俳優で私の顔を覚えてくださっているのはおそらく京蔵さんだけです。
そうした縁から、京屋一門の公演「桜梅会〔おうばいかい〕」にはよく行きました。「桜梅会」は途中からすごく豪華な会になって、『妹背山婦女庭訓』や『加賀見山旧錦絵』などの大作を上演していました。本公演でもなかなか上演されないほどの大作ですよ。聞いたわけではありませんが、京蔵さんが「勘定奉行」のCMで稼いだお金をつぎ込んでいたのではないかと思うんです。振り返れば、本当に豪華なものを見させていただきました。
京妙さんは「桜梅会」で、常磐津の地でお三輪を踊ったと記憶しておりますが、資料が出てこないので分かりません。でも結構鮮烈に覚えています。
「桜梅会」では、たいてい冒頭に四世中村雀右衛門さんの挨拶があって、この人たちの、自分の弟子たちの、芝居を好きだという気持ちだけは本物だと仰っていました。
好きだとこれだけのことが出来るんだなあということを私は見たのです。

それできのう見た「音の会」のことですけれども、京妙さん以外では、中村京純さんの求女の二枚目ぶりが良かったですね。すごい二枚目でびっくりでした。二枚目の風情がありました。
助演を除くと、田中傳吉さんが良かったですねえ。「良かった」なんて書くと偉そうで恐縮ですけど、確かに良かったです。
竹内宗光さんは声が綺麗なのでますます頑張ってほしいですね。

囃子の中に、「この人は能を見ていないな」って明らかに分かる人が混じっていましたね。

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