7 その他の舞台

2018年7月31日 (火)

神田松之丞・銀座7DAYS

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神田松之丞 独演会
松之丞銀座7DAYS 連続講談ひとり「天保水滸伝」と。
博品館劇場

平成30年7月23日(月)19時開演
源平盛衰記より 扇の的
天保水滸伝より 相撲の啖呵
仲入り
乳房榎

7月24日(火)19時開演
天保水滸伝より 鹿島の棒祭り
お紺殺し
仲入り
淀五郎

7月25日(水)19時開演
天保水滸伝より ボロ忠売り出し
鍋島の猫騒動
仲入り
天野屋利兵衛

7月26日(木)19時開演
海賊退治
天保水滸伝より 笹川の花会
仲入り
小幡小平次

7月27日(金)19時開演
天保水滸伝より 潮来の遊び
真景累ヶ淵より 宗悦殺し
仲入り
慶安太平記より 鉄誠道人

7月28日(土)13時開演
天保水滸伝より 平手造酒の最期
牡丹灯籠より お札はがし
仲入り
中村仲蔵

7月29日(日)13時開演
慶安太平記より 宇都谷峠
番町皿屋敷
仲入り
天保水滸伝より 三浦屋孫次郎の義侠

(演目の表記は終演後のロビー張り出し「本日の演目」による)

行ってきましたよ、神田松之丞・銀座7DAYS。
本当に7日間全部行けるのかなと心配になってドキドキしてしまいました。仕事とか天候とか体調の都合で行けなくなってしまうこともあり得ますからね。
私はこういう公演を20年以上待っていたのです。

同じことを何度も書くようで恐縮ですが、私が落語会に頻繁に通っていた平成7年ごろ、講談には神田北陽(のちの山陽)さん、浪曲には国本武春さんという輝く若手がいたのです。若手は他にいないわけではなかったけれど、この2人は技巧的に何の不満もない稀有な存在でした。これからこの2人が私に講談と浪曲の名作をたくさん聞かせてくれるのだと信じておりました。ところが、そのような機会はついに訪れなかった。
いや、そういう公演をやっていたのに私が情報をつかめていなかったのかもしれない。
でも山陽さんが天保水滸伝の連続読みをやるとなったら私は行っていたはずだった。そういう気持ちは何年たっても常に持っているつもりだった。
外国に行ったとか、「にほんごであそぼ」とかには、私は興味がなかった。古典が聞きたかった。
そのような機会はもう永遠に失われたのだと思っていたのです。
ところが、ちゃんと若手が現れて、博品館で連続独演会をすると言うではありませんか。
私はまるで夢を見ているようでしたよ。
でもちょっと情報をつかむのが遅かったですね・・・。
でも7日間ちゃんとチケットが取れて本当に良かった。

私はそれまで松之丞さんを1度しか聞いたことがありませんでした。情報をつかむのが遅かったですね・・・。
こうして7日間聞いてみますと、意外と落語っぽい側面がありました。他の講談師からは感じたことがない側面でした。意図的にしているのだと思いますが、そういうところが人気の理由なのかもしれません。まあ円朝が講談っぽいのだとも言えますが・・・。
なにも落語家がやるネタを講談師がやらなくてもいいのではないかと思いましたが、それでも「中村仲蔵」は素晴らしく、大変感動しました。
「扇の的」「海賊退治」のような、いかにも講談口調の演題もちゃんと出来るし、やくざ者のドスの利いた声から色気のある女房まで声域も広く、表情も変化に富み、演技力があり、派手さがあり、熱気があり、もう本当に素晴らしかった。特に「鉄誠道人」「小幡小平次」が最高だった。
「天野屋利兵衛」は、文楽や歌舞伎よりも面白かったですね。文楽だと、「この人はなぜそこまでするのか?」という肝心なところがよく分からない。講談ですと、内匠頭との心のつながりが描かれていて、話が腑に落ちました。

初日の冒頭に、7日間全て見る人は手を挙げて~というのがありました。数十名いましたかねえ。
客層は意外と高齢な人が多かったですね。もっと若い客が多いのかと思っていましたけど・・・。

松之丞さんは客の咳が許せないのだそうで、「咳は第二の携帯」と言っていました。確かに大事な瞬間に咳がかぶると雰囲気が壊れますし、私もオペラの古い録音なんか聞いていますと「なぜこの大事な瞬間にお前は咳ができるのか!」と思ってもうとっくに死んでいるだろう昔の客に殺意を覚えたりしますけどね。そう言えば美輪明宏さんの演劇公演で開演前に「咳をしないでください」というアナウンスが流れたことがあったなあ・・・。
しかし自分の独演会に来た客に向かって「スクリーンに穴」発言はどうだろう。まあ自分の客を自分の理想の状態にうまく教育していくのも演者の務めかな?談志さんも客に直接注意してました。
博品館劇場の客席は飲食禁止だとアナウンスでも流れているのに、飲み食いする客が多かったですね。開演前とか休憩中だったら私も気にしないけれど、上演中にやる爺さん婆さんが周りにいました。今どきの爺さん婆さんの行儀の悪さは何とかならないものですかねえ?

7日間連続公演ということでご本人も気合いが入っていたようですが、別な仕事も並行してガンガンやっていたみたいですね。すごいパワーですね。
一番多くて1日で7席読むそうです。まあ短い高座もあるでしょうけれど。
喉というのは、投手の肩と同じで、あいだを空けないと傷めますよね。
声は、利子だけを使って、元手に手を付けてはいけない、と昔から言われています。
かかりつけの喉のお医者様はいるのでしょうかね?

批評がましいことを言うつもりはないのですが、老婆心ながらついでに言わせていただきますと、全体的に芸の焦点が下手〔しもて〕に片寄りがちですね。講談という芸能の性質なのかもしれませんが。
そして、ときどき言い間違えがありますよね。ご本人は気づいているのでしょうかね。1つ1つ虱潰しに指摘してくれる人が周りにいるといいですね・・・。

もう本当にこんな人が出てくるなんて夢のようです。他の作品も連続で聞きたいですねえ。チケット取れるかな?

2018年2月11日 (日)

マリアージュ・アベック・デュー

ハンブルク・バレエ団の《ニジンスキー》2日目を見て来ました。開演前にニジンスキーという人物の解説があり、初日よりも作品の内容が分かりました。初日では、テニスラケットを持って出て来た男は、ディアギレフの「別の恋人」だと思っていたのです。ところがそれはニジンスキーなのであった。
テニスラケットの男だけではありませんが、ニジンスキーが同時に何人も出てきて、ニジンスキーと一緒に踊るというのは、実に不思議な感じでした。
4人で踊っている意味も分かりました。4人でなく5人で踊っている意味も分かりました。でもちょっと解説がないと分からない感じですね。

2日目のニジンスキー役は、椿姫Aキャストでアルマンを踊ったトルーシュ君でした。体は小さいけれど、すごい演技力なんですよね~。演技力と言うか、「嬉しい」とか「不安」とか、「僕は君が好き」「すごく好き」など、大まかな感情を顔で表現することができる人なんですね。私は先代の芝翫さんを思い起こしました。芝翫さんは踊りの名手だったけれど、表情が豊かな人でした。そして「表情で説明しすぎる」「それを顔ではなく体で表現するのが日本舞踊」みたいな批評をよくされていました。でも、そういう批評をされても、芝翫さんは変えなかった。おそらく、役者が踊る踊りは芝居でなくてはいけないという信念があったのではないかと思うのです。

バレエダンサーがニジンスキーを踊るというのは冒険ですよね。オペラ歌手がマリア・カラスを歌うのと同じようなものでしょう。オペラでも《マリア・カラス》なんていう作品をやればいいんですよね。1965年のパリ・オペラ座から始めて、断片をつなぎ合わせる感じで。まあニジンスキーは踊っている映像が残っていないそうですから、録音がたくさん残っているカラスとは違うでしょうけれども。

《ニジンスキー》は《椿姫》と違って、ホリゾント幕をほとんど使っていなかったのですが、代わりに舞台床がいろいろな色の照明に染まり、綺麗でした。あまり席が前過ぎると床が見えませんし、ちょっと後ろの席のほうが作品の良さが分かるかも。

両腕で作った輪っかは、神を抱いているんですかね。他に抱く人がいなかったんですね。

2018年2月10日 (土)

ハンブルク・バレエ

ハンブルク・バレエ来日公演の《椿姫》を3回見て、大変感動いたしました。Bキャストのほうが良かったという人も結構いたようですが、私は断然Aキャストが良かったですね~。すごい演技力でしたし。
私の前の席に座高の高い人がいて泣きそうになりましたが、私も負けずに座高が高いので、わりと見えました。でも私の後ろの人は全然舞台が見えなかったでしょうね。お気の毒に・・・。そういう点では、女性は座高が低くて泣くことが多いのでしょうか。私は座高がとても高いので、普段なるべく低く座るようにしていますが、自分が見えない時はその限りではない。あと後ろの席がうるさい人の時。

京都で1回だけガラ公演をやる予定なんですね。どうせならこの素晴らしい《椿姫》を上演すればいいのにと思ったのですが、会場が変われば照明も変わるし舞台の大きさも変わるし、準備が大変なのでしょうね。第2幕の幕切れのタイミングを全て音楽に合わせるのは相当大変だと思いますね。

ノイマイヤーの《椿姫》はホリゾント幕がとても綺麗なのですが、あれはドイツから持ってきたホリゾントなのでしょうか?ホリゾントは、もともとドイツで使い始めたものだそうですが・・・。日本のホリゾントはたいてい綺麗じゃないですよね。シワが目立ったりヒラヒラしていたりするもの。玉三郎さんの公演では綺麗ですけども。
ホリゾントという名前がカタカナであることからも分かるように、歌舞伎や文楽ではほとんど使わないですね。新作物で稀に使われるくらいでしょうか。でも日本舞踊の公演ではよく使われますね。全然綺麗じゃないですよね。省略形、貧乏公演というイメージ。日本舞踊が衰退していくのも仕方ありませんね・・・。

私は1度だけパリ・オペラ座でノイマイヤー振付の《椿姫》を見たことがあり、第2幕の幕切れには全裸の男が登場して衝撃的だった記憶があるのですが、今回は、はっきり肌色パンツをはいてましたね・・・。

《ニジンスキー》では、生のオーケストラではなく録音が使われていたのですが、現地ハンブルクで上演する時も録音を使っているのでしょうか?
ガラ公演では《椿姫》の一場面が録音で上演されていましたが、比べてみても、やっぱり生のピアノ演奏とは感動の質が全然違うと思いました。
でも録音に合わせて踊るバレエ公演って、世界的に見ても珍しくないらしいですね?《白鳥の湖》でさえ録音で踊ったりするんだそうですね・・・?

2016年7月 3日 (日)

舞台芸術のスタイルについて

今年の秋に国立劇場は開場50周年を迎えます。
国立劇場を造りたいという話は明治初期の岩倉具視使節団の頃からあったそうですが、度重なる戦争などのために実現せず。もともと、それほど切迫感がなかったのかもしれない。「民間で出来ることは民間で」と言いますし。
国立劇場の開場が昭和41年という時期になったのは、やはり歌舞伎と文楽がどうにも危機的な状況になったので、重い腰をあげたという感じでしょうか?松竹が文楽を手放したのが昭和38年。

文楽にとって、国立劇場が出来て一番変わったことは、「興行が安定した」ということではないでしょうか。その直前は、かなり無茶な興行をしていましたよ。
短期間に演目を全とっかえしたり、主要な役を交互出演にしたり、三和会なんて学校の体育館で「先代萩」を1日5回上演したこともあったそうです。つまり、やればやるほど少しは収入があるわけですから、同じ出演料でたくさん演じていたわけです。出演者の負担は大きかったでしょう。国立劇場が出来て、そういう無茶はなくなりました。

「雅楽」「声明」「太鼓」などは、舞台で上演するようなものではなかったのを、国立劇場が舞台に乗せるようになって、興行として成立するようになった。(って先輩職員は言ってますけど本当かしらん)

もともとは舞台用ではなかった芸能を、舞台の上で上演するにあたって、「照明をどうするか」「美術をどうするか」「音響をどうするか」「構成をどうするか」という「上演スタイルの決定」がなされたと思うのですが、その決定された時のスタイルのまま50年がすぎ、どうも今の時代にフィットしていないのではないか、ということを感じたりしませんか?

たとえば「雅楽」ですが、宇治の平等院や奈良の東大寺や平泉の毛越寺に参りますと、「ここで雅楽が演奏されていたら、どんなにか素敵だろう!」と、いきなり勝手に脳内雅楽の演奏が始まるのですが、国立劇場の雅楽公演には、そういうワクワクする視覚要素が足りないと思うのです。「娘道成寺」の書割みたいな中で雅楽が上演されたら、綺麗だと思うんですよね~。

そして、国立劇場とは関係ないのですが、一番そういうことを感じるのが能楽の舞台です。
もともとは野外の能楽堂で上演するものだったのを、室内に押し込めたわけですが、天候に左右されなくなって便利になった反面、何かこう薄暗い中にぼんやり黄色っぽい照明が当てられている、いつでも蝋燭能みたいな、まるで夜の芸能みたいになった。
夜の能は、たまに見るのはいいと思うのですが、能楽の基本となるのはやはり昼の光だと思うのです。そういう照明に、しようと思えばいくらでも出来る時代になったのに、なぜしないのか不思議。朝っぽい爽やかな照明から夕方の怪しい照明まで、晴天の照明から曇天・雨天の照明まで、いくらでも工夫できるのに。
いつも同じ薄暗い照明。いつも同じでないと駄目なのでしょうか?

1回決めた時のスタイルのまま、ずっと続いてしまうのですね・・・。「決めた時」というのが、その芸能にとっては、ある短い特殊な時代だったとしても・・・。

2013年10月13日 (日)

南座「アマテラス」

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南座で「アマテラス」を見てきました。
私が「アマテラス」を見るのは、世田谷パブリックシアター、歌舞伎座に次いで3度目ですが、今回が1番感動しました。
先週、お伊勢参りに行ったばかりというのも影響しているかもしれませんが、
見ていて涙が出てきて、
それは、いつも流すような悲しみの涙では勿論なくて、
喜びというよりも、
何か有り難いとでも言うような感覚でした。
岩屋戸が少し開いた時の細い光、
そしてアマテラスが現れて顔を見せた時の溢れる光、
圧倒的な光、
当たり前に思っていたものの有り難さ。

玉三郎さんは、よく「宇宙」ということを仰いますが、
題材が題材だけに、
天体の動きであるとか、
波のうねり、
物と物の間に流れる波動、
目に見えない法則、
大きなものと小さなもの、
そういうことを肌で感じるような、
とても玉三郎さんらしい作品であると思いました。

南座という小屋にもピッタリで、
本当に京都まで見に行って良かった。
玉三郎さんの踊りもたくさん見られたし、
鼓童も格好良かったし、
アメノウズメも素敵でした。

2013年10月 8日 (火)

大須演芸場

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↑ 外観  ↓ 客席内

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初めて名古屋の大須演芸場に行ってきました。

2013年10月7日(日)11時開演
大須演芸場


演歌シャンソニエ ひと:みちゃん
漫談 寒空 はだか
江戸曲独楽 柳家 三亀司
上方落語 桂 珍念「七度狐」
マジック 天魔
落語界の鬼才 快楽亭ブラック「雛つば」

最初に出てきた、ひと:みちゃんのパワーに圧倒されました。
ずっとこっちを見ながら喋っていて怖かった。
「写真を撮ってもいい」と言っていましたが、怖くて撮れなかった。

寒空はだかを見るのは何年ぶりだろう。
全然変わっていない。若い。
今回も「東京タワーの歌」を歌っていた。
1度聞けば覚えてしまう、すごい歌だ。
これに匹敵する新曲をこの人は書かないのだろうか。

曲独楽は、羽織の上で回すのが素晴らしかった。
刀の上で回すのはイマイチだった。
でも口上は面白かった。

珍念さんは愛想のない人だったけれど噺はちゃんとしていて、
お伊勢参りの途中で寄った寄席で「七度狐」が聞けて良かった。

マジックは、鳩が出たり、テーブルが浮いたり、銀の輪が抜けたり、水が消えたり・・・。

ブラックさんの噺を聞くのは何年ぶりだろう・・・。
姿は歌舞伎座とかでよく見かけるのだけれど。
すごく癖のある人。
表情とか、喋り方とかに、癖が。

大須ならではの、楽しい興行でした。
同じ出演者で、入れ替えなしで、1日に2回とか3回とかステージに出るそうですが、お伊勢参りの前だったので、1巡したところで退場しました。(約2時間)

志ん朝さんが出ていた頃や、オペレッタをやっていた頃の大須演芸場にも行ってみたかった

2013年8月25日 (日)

一之輔レレレ

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2013年8月23日(金)19時開演
春風亭一之輔 独演会Vol.
『一之輔のすすめ、レレレレレレレ。』
なかのZERO 小ホール

一、猫と金魚 小太郎
一、かぼちゃや 一之輔
一、短命 一之輔
 
中入り
一、パントマイム 山本光洋
一、鰻の幇間 一之輔

私はわりと、はまりやすい性格、なんですかねえ。
歌舞伎は平成4年から、ずっと見てますよ。
オペラは平成9年から、ずっと見てます。
平成20年ころから美術館もよく行きますし、
ここ数年は毎月、能楽の公演にも行きます。

落語は平成7年にどっぷりはまり、2年間くらい集中的に聞きましたが、その後はほとんど行かなくなってしまいましたねえ。
有名なネタは一通り聞いたんじゃないかな。(そうでもないか?)

でも一之輔さんなら、もう一度聞いてもいいかな~と思いますよ。
「ライスカレーは匙で食う」なんて久しぶりに聞いて、やっぱり落語はいいなあと思いました。
「短命」が最高でした~。やり方によって、こんなに面白くなるものなんですね~。でも「鰻の幇間」はあまり盛り上がってなかったケド・・・。

終演後にサインしてもらっちゃいました~。
カッコいい~。

 

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2013年5月30日 (木)

ブロードウェイミュージカル「HAIR」

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渋谷ヒカリエの11階、シアターオーブにて、ブロードウェイミュージカル「HAIR」を見てきました。

シアターオーブは初めて行ったのですが、ミュージカルをやるにはかなり大きな劇場ですね~。11階ということで、帰りは混雑するのかなと心配だったのですが、大きなエレベーターがあって、ストレスなしに帰れました。

座席はわりとゆったりしていました。私は発売初日に1階8列目の席を取ったのですが、ここは7列目まで段差がないんですね。それで、8列目なら見やすいかなと思ったのですが、段差と言ってもほんのわずかで、前が背の高い人だったため、とても見づらかったです~。7列目の人なんて、どうなっちゃうんだろう・・・。座席が千鳥配置になっているのですが、フラットな客席で千鳥に配置すると、かえって見づらくなるんじゃないかと思いますね。前の人の頭の隙間がなくなって。(頭だらけ)

まわりじゅう招待客みたいでした・・・。しくしく。
なぜ分かったのかと言うと、「この席って買うと12,000円もするんだって」「〇〇さんは自腹で買ったんだって、かわいそう~」などのような会話がまわりで交わされていたから。
しくしく。

私は10代のころから、この「HAIR」というミュージカルに興味を持っていました。というのも、私はユーミン・ファンなのですが、ユーミンの自叙伝にこのミュージカルのことが出てくるんですね。ところが見る機会がなく、数年前にやっとDVDで映画版を見ました。
今回は舞台ということで、楽しみにしていました。

想像はしていたのですが、映画とは全然違う内容でした。映画では歌われなかった曲もたくさん出てきましたし、映画とは別の役が歌っている歌もたくさんありました。
「コーラス・ライン」も、「レント」も、映画は舞台と全然違っていた。
おそらく、アメリカのミュージカル関係者は、
①ヒット・ミュージカルを映画化したいという欲望がある。
②映画を、舞台と異なるものにしたいという欲望がある。

①の気持ちは分かりますよね。ミュージカルって、上演されなくなってしまうことが多いし、形に残しておきたいのでしょうね。逆に、上演がずっと続いているミュージカルは、なかなか映画にならないですね(?)。
②の気持ちが、今ひとつ理解できない。まあ、映画は舞台で出来ないことが出来ますし、アプローチが違うのかもしれません。

舞台の「HAIR」を見ていて感じたのは、映画よりもストーリー性が薄いということ。映画は一応、ひとつのストーリーとしてまとまっていますが、舞台はもっと断片的。突然歌いだして、突然終わる感じ。

そうだろうなあと思っていたのですが、終わり方も全然違いました。

振付は映画のほうが断然面白いと思う。演奏も映画のほうが素敵。舞台のバンドは古い感じだった・・・。そして、今回の照明はかなり古くさい。こんな照明を見るのは何年ぶりだろう・・・。

歌は、うまい人と、そうでもない人がいた。

かなり卑猥なミュージカルなので、若い女性が見るのはどうかな~。

カーテンコールは写真撮影OKでした。舞台装置は最初から最後まで同じです。(照明で色が変化する)

このミュージカルは、日本人が日本語訳で上演したことがあるんですね。
よく上演できたなあと感心、感心。
どんな訳詞で上演したのか興味がある。

2013年5月12日 (日)

ミュージカル「スパイダーマン」

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何か、もう遠い昔のことのように思われますが、わたくし3月にニューヨークに行ってきたのです。
そして、ミュージカル「スパイダーマン」を見ました!!
このミュージカルは、ブロードウェイ史上、最高の製作費を投入して作った作品だそうで、何といっても題材があの「スパイダーマン」ですから、気合が入っているんですね。

私はスパイダーマンの映画も見たことがないし、漫画も知らないし、何の予備知識もないままミュージカルを見てしまいました。(日本では漫画のスパイダーマンってあまり読まれていないですよね?)

事前に何も知らなくても、楽しめる作りになっていました。歌や踊りは少な目で、とにかくアクションと舞台美術で見せるスタイルでした。始めのうちは、それほど豪華だとは思えなかったのですが、最後の戦闘シーンがものすごくゴージャスで、目を見張るセットが登場しました。
舞台の上のほうから折りたたまれた高層ビルが降りてきて、客の目の前であれよあれよと高層ビルに変身!その高層ビルが縦ではなく横向きに立っていて、舞台の手前がビルの屋上、舞台の奥が道路になっていました。観客は高層ビルを上から見下ろしているような状態。分かりますか。

ビルの下の道路には、小さな車が走っている。笑

そこでワイヤーアクションが展開されるのですが、すごいスピードでした。歌舞伎の宙乗りのようなゆったりしたものではなく、ヒュンヒュン飛び回っていました。舞台から2階席前方へ、また舞台へ、今度は3階席へ、といった具合。スパイダーマンと、悪役の緑色の男と、2人同時に飛び回ってましたねえ。
プレビューのときには事故が起きて、俳優が大怪我をしたそうですが・・・。

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スパイダーマン役は何人もの吹き替えを使っていて、カーテンコールのときに数えたら、全部で10人の俳優がスパイダーマンをやってましたね。忍者みたい。入れ替わり立ち替わりスパイダーマンが登場してましたから。
カーテンコールのときにはマスクを外していましたが、いろんな人種がスパイダーマンをやっていました。が、本役はもちろん白人の好青年ですよ。

それで~~、
能の「土蜘蛛」で使用される糸が、スパイダーマンでも使われていました。
大事な場面で何度も!!
(もちろん、能や歌舞伎のほうが綺麗ですけど)
また、差し金や黒衣も使ってましたね。

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このミュージカルの衣装は日本人デザイナーの石岡瑛子さんが手がけたのですが、テレビで紹介していた「8本の足がある女の悪役」が、私が見た公演では登場しなくて、残念でした。
生足+赤いハイヒール×8本足
という素敵なキャラクターだったのですが・・・。
どこかから文句がついたのでしょうか?

2013年3月 9日 (土)

国立劇場「聞得大君誕生」

国立劇場小劇場の新作組踊を見てきました。
「ちふぃじんたんじょう」と読むそうですが、覚えられなさそう・・・。
玉三郎さんが組踊に初出演、しかも新作とあって、どのような舞台となるのか予想もつきませんでしたが、それはもう素晴らしい出来栄えでした。あまりの美しさに涙が出ました。

言葉は古い琉球の言葉で、現代語訳が字幕(舞台左右設置)に表示されました。あまり聞き取れないのですが、たまに分かる単語が混じっていて、面白かった。異なる文化圏なのだけれど、共通する部分もあり、その混ざり方が面白かった。役者の動きは能の影響を強く受けているものの、音楽は完全に沖縄だった。音楽が始まると、舞台から沖縄の風がブワーっと流れてきて、音楽の持つ力ってすごいものだと思いました。

玉三郎さんは昆劇にも出演されますが、こうして続けて拝見しますと、同じアジアの共通点と、それぞれの違いとが感じられて、不思議な心持ちがいたします。

お姫様が落馬して、助けてくれた若者と相思相愛になる話。
幸せな2人が連れ舞をする場面があるのですが、馬に乗って登場!でも馬は出てこない・・・。エア・ホースですね。観客が頭の中で想像する馬。
この連れ舞が美しい~。美しすぎる。音楽も素晴らしい~。
その後、悲恋となってしまうのですが、ただ悲しいだけではない結末。良く出来た作品でした。

もっと拍手し続けていたかったけれど、カーテンコールは1回だけでした。
こんな素晴らしい舞台が、東京でたった3回だけなんて・・・。拝見できて幸せでした。

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