何か、もう遠い昔のことのように思われますが、わたくし3月にニューヨークに行ってきたのです。
そして、ミュージカル「スパイダーマン」を見ました!!
このミュージカルは、ブロードウェイ史上、最高の製作費を投入して作った作品だそうで、何といっても題材があの「スパイダーマン」ですから、気合が入っているんですね。
私はスパイダーマンの映画も見たことがないし、漫画も知らないし、何の予備知識もないままミュージカルを見てしまいました。(日本では漫画のスパイダーマンってあまり読まれていないですよね?)
事前に何も知らなくても、楽しめる作りになっていました。歌や踊りは少な目で、とにかくアクションと舞台美術で見せるスタイルでした。始めのうちは、それほど豪華だとは思えなかったのですが、最後の戦闘シーンがものすごくゴージャスで、目を見張るセットが登場しました。
舞台の上のほうから折りたたまれた高層ビルが降りてきて、客の目の前であれよあれよと高層ビルに変身!その高層ビルが縦ではなく横向きに立っていて、舞台の手前がビルの屋上、舞台の奥が道路になっていました。観客は高層ビルを上から見下ろしているような状態。分かりますか。
ビルの下の道路には、小さな車が走っている。笑
そこでワイヤーアクションが展開されるのですが、すごいスピードでした。歌舞伎の宙乗りのようなゆったりしたものではなく、ヒュンヒュン飛び回っていました。舞台から2階席前方へ、また舞台へ、今度は3階席へ、といった具合。スパイダーマンと、悪役の緑色の男と、2人同時に飛び回ってましたねえ。
プレビューのときには事故が起きて、俳優が大怪我をしたそうですが・・・。
スパイダーマン役は何人もの吹き替えを使っていて、カーテンコールのときに数えたら、全部で10人の俳優がスパイダーマンをやってましたね。忍者みたい。入れ替わり立ち替わりスパイダーマンが登場してましたから。
カーテンコールのときにはマスクを外していましたが、いろんな人種がスパイダーマンをやっていました。が、本役はもちろん白人の好青年ですよ。
それで~~、
能の「土蜘蛛」で使用される糸が、スパイダーマンでも使われていました。
大事な場面で何度も!!
(もちろん、能や歌舞伎のほうが綺麗ですけど)
また、差し金や黒衣も使ってましたね。
このミュージカルの衣装は日本人デザイナーの石岡瑛子さんが手がけたのですが、テレビで紹介していた「8本の足がある女の悪役」が、私が見た公演では登場しなくて、残念でした。
生足+赤いハイヒール×8本足
という素敵なキャラクターだったのですが・・・。
どこかから文句がついたのでしょうか?
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